窓枠いっぱいに開けられる
浴室の大窓を実現
無類の温泉好きで、ほぼ毎週末夫婦で温泉に出かけていたというSさん。大好きなニセコエリアの温泉地近くに同じ泉質のお湯を引いている別荘地があることを知り、土地を購入しました。
豪雪地帯での実績が多かったことと、木や珪藻土の塗り壁を使ったデザイン性の高さが決め手となり、家づくりはSUDOホームにお願いすることに。Sさんご夫妻の希望は「お風呂の窓を全開にできること」。引き違い窓では窓枠の半分しか開けられないので、窓枠いっぱいに開けることができる窓を望んでいました。
そこで設計担当者が採用したのが折れ戸です。気密性が低くなることから道内ではあまり使われませんが、開放感は抜群。あえて浴室部分を半屋外と位置づけるプランとし、浴室と脱衣所の間の壁には外壁同様の断熱効果を持たせ、室内に寒気が入り込まないようにするなどの工夫で弱点をカバーしました。
日常的に眺める景色と
近隣の視線を配慮した開口部
お風呂の大窓、そして一番大きな開口部であるウッドデッキへの出入り口は、ともに国有林の木々が見える方角を向いています。景色が開けているのは南西の方角ですが、地域の開発によって景色が変わってしまう可能性を考え、あえて開発されづらい国有林に向けてメインの開口部を設けました。そのおかげで近隣の人の視線を気にすることなく過ごすことができ、浴室の窓を全開にして入浴することもできます。
「将来的には温泉のある家で暮らしたい」というSさんの夢は、理想の土地を見つけたことでとんとん拍子で現実となりました。毎週末この家で大好きな温泉を堪能するようになってからは、以前のように温泉めぐりをすることはなくなったそう。その代わりにBBQをするなど、自然の中の暮らしを満喫しています。ご近所の人たちからは山スキーにも誘われているとか。温泉がつないだ縁で新しい楽しみも生まれつつあります。
とにかくオープンなお風呂にこだわった家づくりでした。担当の方には、お風呂だけは性能よりも大きな窓による開放感を優先してください、とお伝えしました。希望どおり全開にできる窓をつけていただいて満足しています。お風呂以外はほぼお任せ。日常的にどの方向を眺めて過ごすかなど、細部に至るまで考えて設計していただきました。完成後も定期的に様子を見に来てくださり、住まいの細かいことも相談しています。(Sさん談)