2軒目の家は「個」と「家族」が
程よい距離で一緒に過ごせる住まい
5年前にマイホームを新築したSさんですが、仕事場が手狭になったことで自宅兼事務所を新たに建てる決心をしました。運良く好条件の土地が見つかりモデルハウスを巡る中で、夫婦そろって「ここがいい!」と意見が一致したのが国木ハウスです。
「時期的にちょうどステイホームが進む中で、それまでの価値観ががらりと変わりました」と語るSさん。以前は家は食事をして寝るところで、休日はおでかけが多かったSさんご一家。前回は大手ハウスメーカーに依頼し、ごく標準的な間取りの家でしたが、今回は家で家族それぞれが快適に過ごせることを念頭に置いたプランとなりました。
夫婦の寝室、2つの子ども部屋は寝るのに最低限な広さに抑え、個室とは別に2つの小さなスタディルームを設けました。収納スペースも個室内ではなく1ヵ所に集約。寝室から続くファミリークローゼットはユーティリティに通り抜けでき、そのまま洗面所と廊下を回遊できる効率的な間取りです。
大胆なインナーコートがもたらす
相乗効果で暮らしがぐんと楽しく
寝るところと学ぶところの区分けなど、目的用途をはっきりさせた各空間をつなぐのが、真ん中に設けられたインナーコート「光の庭」です。LDKとスタディルーム、子ども部屋を結び、プライベートな空間を保ちながら家族の気配を感じることができるほか、程よい採光で室内にやわらかな光が回ります。ウッドデッキの下地はしっかり防水されているので、雨や雪対策も万全。メンテナンスもほとんど不要です。
「澤田さんからこの提案を受けたときは、ベランダではなく家の真ん中に?と思いましたが、これが大正解。LDKを広くするよりも開放的で、人目を気にせず家族で楽しめる場になりそうです。きっと住みながらどんどん楽しみ方を見つけていけるような気がします」。
朝はここでコーヒーを飲み、夕方にはビールとつまみでくつろぎ、夏場はプールを出して家族みんなで涼もうか。そんなイメージがSさんの中に膨らんでいるそうです。
ここ2年で生活ががらりと変わり、その中での家づくりは、暮らしと仕事のバランスをどう取るかがより一層重要になりました。設計の澤田さんは私たちがどこに重きを置いているのかを尊重したうえで、全体のバランスを見てプロの目からアドバイスや提案をしてくれるので、希望以上の家になったと思います。子どもも自我が育つ年齢になってきているので、それぞれが個として、家族としてどんな過ごし方をこの家で見つけていくのか楽しみです。(Sさん談)