木のキッチンは、レンジフードカバーも造作して統一感をもたせた。作業性を考え、何度もプランを練り直したという

大工さんとともにディテールを追求した住まい。コンロとシンクを分けたペニンシュラ型のキッチンは、スワン型の水栓やステンレスの天板、コンロ前の壁面の強化ガラス、木目がぴったりと合う収納など、こだわりと手仕事が光ります。天井に埋め込まれたスピーカーからお気に入りの曲が流れ、照明がラフな塗り仕上げを照らし出す、理想の空間が出来上がりました。

◎家族構成/夫婦30代・20代、子ども2人
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計・施工/(株)多田工務店

キッチンからバルコニーへの動線。無垢のパイン材の床が美しくまっすぐと伸びる

リビングとキッチンからつながるバルコニーにはAさん自らウッドデッキをつくる予定

1200㎜幅の広い造作洗面台に合わせた1000㎜幅の鏡。キッチン同様、木目が美しく合う丁寧な仕事が伝わる

リビングから直接、洋室や主寝室につながる間取り。天井の段差をつけて間接照明を設えた

階段や床材はレッドパイン材。面取りや継ぎ、留めなど大工技が光る手すり
玄関から続く広い土間には大容量のシューズクロークや収納棚
交通量の多い通りに面する玄関と反対側の外観。4本の柱と丸い出隅が柔らかいイメージ。軒裏天井の素材は床材のフローリングを採用している