ずっしりとしたモルタル調の外壁仕上げや、爽やかで柔らかな雰囲気をまとう南欧風のデザインに定評がある多田工務店は、愛らしいスタイルだけではない徹底したこだわりを貫いています。
家族が増え、故郷に家を構えたいと、数年前から土地探しをはじめたAさんご夫妻。その中で、地場に根付き、デザインや性能の評判も高い多田工務店と出会いました。希望に合う立地を求めて、一緒に土地を探すことからはじまった家づくり。理想としては良質なものに囲まれ、シンプルで落ち着いた雰囲気を求めていました。
家づくりがはじまると、ご夫妻は現場に何度も足を運び、大工さんへ直にリクエスト。こだわり抜いたキッチンは数回のプラン変更の末、コンロとシンクを分けたペニンシュラ型に辿り着きました。スワン型の水栓やステンレスの天板はAさんが選び発注。コンロ前の壁面に強化ガラスを使うことも提案しました。木目がぴったりと合うキッチン収納の納め方は、多田工務店ならではの丁寧な仕事です。アクセントウォールは奥さんの要望で、現場で色を調節し、吊り戸棚の間接照明で色塗壁が映えるようにしました。共同作業でつくり上げたように感じ、完成のときには「もう大工さんと会えなくなる」と寂しくなるほどだったそうです。
性能面でも、高断熱窓とスウェーデン製のロータリー型全熱交換換気システムを導入し、暖かく、エネルギーの無駄を減らしています。換気性能を保つためには定期的なメンテナンスが必要ですが、壁掛け式で特殊な工具を使わずにフィルター・ファンなどが交換できます。
デザインや技術面では、天井や内壁はすべて天然素材の塗り壁材を使い、コテ波仕上げで味のある仕上がりに。また、キッチンや洗面台の造作だけでなく、巾木も自社製。溝に打つ釘の向きを工夫するなど細部にまで配慮され、階段手すりの納めは職人技が光ります。
同社は断熱材の支持金具である鋼製ブラケットを、北海道科学大とともに研究開発して意匠登録、特許申請するなど技術面での企業努力も惜しみません。お客様と一緒に細部まで話し合い、高級服の仕立て屋ビスポークのようにライフスタイルにフィットした家づくりは自社設計・自社施工ならではです。
理想の家づくりを叶えたAさんご夫妻。天井に埋め込まれたスピーカーからお気に入りの曲が流れ、照明がラフな塗り仕上げを照らし出すのを眺めるのが、良い家づくりができたと実感するひとときです。
江別市・Aさん宅 スライドムービー
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家づくりを始める際に重要となるのがパートナー選び。自分に合ったパートナーにたどり着くためには、まず、どのような選択肢があるかを知ることが重要です。
大きな住宅展示場にモデルハウスを持ち、多数のメディアで大々的に広告している大手ハウスメーカーに比べ、地域の「工務店」は、興味はあってもなかなかその実情を把握しにくいのが現状です。
そこで今回は、それぞれに特徴や強みの異なる工務店との家づくりをご紹介。工務店をパートナーに選んで建てた実例と住まい手の声を通じ、その魅力を紐解きます。
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