くつろぎ空間のシンボルともなる薪ストーブデンマーク語で“人と人のふれあいから生まれる、温かく居心地の良い場所”という意味をもつ“hygge(ヒュッゲ)”。そんな北欧の心豊かな住まい方をお手本にゆっくりと時間をかけて実現したリノベーションです。築6年の中古住宅を購入し、4年暮らしてきたご家族。照明を替えた際に天井の汚れが気になったことがきっかけで、床やキッチンまわり、1階の個室などの手直しも一緒に行うことに。くつろぎ空間のシンボルともなる薪ストーブはLDK中央に設置。奥さんお気に入りの品々が生きる北欧のナチュラルで落ち着いた素材や意匠が光る空間に生まれ変わりました。

◎家族構成:夫婦30代、子ども2人
◎戸建てリフォーム:築11年
◎設計・施工:(株)SAWAI建築工房

2回目のリフォームでリビングの既存の小上がりや造作収納を撤去。ウォールナットの床で段差なくつながったリビングの壁には新たに本棚をしつらえた

LDKからウォールナットの床がそのまま続く玄関ホールには、北欧テイストのインテリア小物が似合う造作のシューズクローゼットやリビング扉を取り付けた。玄関ドアを開けるたびに「リフォームして良かった」と思うそう
お気に入りの本や雑貨が引き立つよう、壁のクロスを替えた造作本棚は、奥さんと娘さんのお気に入り
Before キッチン
キッチンのカウンター収納と吊り棚の間の壁は、奥さんが大切にしてきた飾り皿がより映えるようタイル張りに変更
Before ダイニング
汚れが目立っていた階段は、リビングと自然となじむよう、ウォールナットの踏板とアイアン手すりを採用した造作仕様。奥さんが過去の実例で見て、ひと目で気に入ったそう
Before 玄関
玄関脇にあった既存の洋室は2分割し、玄関側を靴のまま出入りできる納戸に、ホール側をピアノと趣味の部屋につくり変えた。ホールの壁には、奥さんが好きそうなデザインのタイルを選んで、絵のように張り、他にはない特別な空間をつくり上げた
ピンクのサイディング張りだった既存の外壁は、最初のリフォームで外構デザインと調和するようリフレッシュし、落ち着いた雰囲気に