むかわ町穂別地区で明治時代から代々農業を営んできたNさん一家。2年ほど前、後継者となる息子さんの結婚が決まり、役場勤めをしていた奥さんが定年になったのを機に、住まいを一新したいという機運が盛り上がりました。リプランやインターネットを眺め、新築依頼先を探していた奥さんは、武部建設の存在を知りました。
「穂別は北海道屈指の林業のまち。新築するなら、地元の木を生かしたいと思いました。造材・製材からスタートした武部建設は、北海道の木を大切にした家づくりをしていると知り、ここなら家族の願いがかなうと思いました」と奥さんは語ります。2018年3月、ご夫妻はお母さんと、息子さん夫婦との同居を前提にした新居の建築を武部建設に依頼。幾度も重ねた家族会議でまとめた要望の第一は、一緒に暮らす80代のお母さんが今まで通りに生活できる環境づくりを最優先にすることでした。そのうえで、家族みんなが快適に過ごせ、家事効率の良い住まいを実現するプランを希望しました。また、内装に用いるナラと外壁用のカラマツの原木を地元の森林組合から購入し、材の施主支給を行いたいと伝えました。「武部建設さんは手間のかかる地元材の採用を快諾してくれただけではなく、親身になって私たちのさまざまな希望に耳を傾け、きめ細かい対応をしてくれました。やっぱり、地域の工務店は良いなぁと思いました」と奥さん。
さらに、町内の古民家修復現場で働いていた若い大工さんが15年の時を経て、棟梁として新築現場を担当することになったのにも、ご夫妻は「武部建設さんとの縁を感じた」といいます。8月末、上棟式を経て、建て込みが始まるとNさん家族は現場へ日参。「お陰で大工さんとすっかり仲良くなって、造作部分の使い勝手を調整してもらいました。9月の震災時、穂別は震度6強でしたが、大工さんがすぐに現場を見に来てくれ、とても心強く感じました」と、奥さんは当時を振り返って語ります。
そして12月下旬、待望の新居へ引っ越し。家族で選んだナラ原木を床や腰壁に生かした新居は、玄関からそのままつながる大きなLDKが暮らしの中心になりました。料理好きなお母さんが自慢の腕を振るえるよう、キッチンは旧宅とほぼ同じ仕様で造作し、みんなで作業がしやすいよう広さも十分にとりました。「居心地の良いキッチンと食卓は、みんなが自然と集まる談話室のようです。来客の多いわが家の顔ともいえる場所になり、期待以上の新築ができました」と、奥さんは笑顔で話してくれました。
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