「できない」という言葉は持たず、
「できる方法」を見つけ出すのが
私たちが目指す家づくりです
20代半ばからフリーの大工(一人親方)として十勝の家づくりにかかわってきた清水英貴さん。働いていた現場で、契約にはないからと施工会社に要望を断られるお客様の姿を、何度も目の当たりにしてきました。「一生に一度の大切な家づくりなのに、どうしてお客様にとって良いことを優先できないんだろう。“できない”という言葉を聞くたびに思っていました」。
そして、清水さんは「さまざまな経験を生かし、より満足感のある家づくりをしたい」と、一念発起して2級建築士の資格を取得。2016年1月に理想の家づくりを実現するため、自らプラスワイドを設立。現在、7名のスタッフ、自社大工と共に家づくりを行っています。
「最初にお客様がしたいことをすべてうかがって、一緒に実現できる方法を考えます。お客様とイメージを一緒に膨らませて形にしていくのが家づくりの楽しさだと、現場を離れて学びました」。そうした思いから、1棟ごとに白紙の状態から庭や外構、物置なども含めてデザイン。既製でないものは造作でプランを考え、既に希望する照明や家具がある場合は、それらが引き立つ内装プランを提案しています。
「一貫して変えないのは、住宅性能の追求。十勝は年間の寒暖差が大きく、性能の優劣がダイレクトに住み心地に反映しますから」。プラスワイドの住まいは、断熱性と耐久性に優れた2×6(ツーバイシックス)工法が基本です。付加断熱を採用した高断熱・高気密の住まいは、国の省エネ基準を上回る断熱性能を実現しました。
また、十勝の日照率の高さを生かし、室内に陽射しを多くとり込む開口レイアウトを心がけ、高性能サッシを積極的に採用することで、経済性をさらにアップさせました。「2019年11月、最高スペックの住宅性能を実現したモデルハウスをオープンする予定です。十勝の厳しい冬にこそ、その真価を体感していただけると思います」。
誇らしげに語る清水さんは、家にも仕事を持ち帰って墨付けに励む大工の父の姿を見、木の香りの中で育ちました。その背中を追うように、清水さんは在来軸組工法を手掛けていた父の勤め先へ弟子入り。在来工法のイロハを学び、独り立ち。「十勝は2×4(ツーバイフォー)工法が主流なので、在来とツーバイフォー両方を手掛ける大工は珍しいんです。この両方の良いところを活かしながら、お客様により満足していただける家をつくっていきたいですね」と話します。
プラスワイドとの楽しい家づくり
音更町・Iさん宅
今後、清水さんはその豊富な経験と知識を生かして近年、宅地の入手が困難といわれている帯広エリアでリノベーションにも積極的に取り組んでいく予定です。「在来、2×4の中古住宅をより快適に、使いやすく、美しい住まいによみがえらせます。楽しみにしていてください」と、清水さんは力強く語ってくれました。